慣例で議員に「先生」という呼び方を使用することに対して、特別だという勘違いの助長につながりかねないといった指摘もあることなどから、9月21日に大阪議会では議長らが「先生」という呼称を使用しないことが提案されました。 国会や地方議会では議員を「先生」と呼ぶケースがありますが、大阪府議会でも長年の慣例で議員に対して「先生」という呼び方が使われてきたということです。 こうした中、大阪府議会からは議員と住民や府の職員との間などで、議員が特別だと勘違いを助長することにつながりかねないといった指摘も出ています。 そのため9月21日の議会運営委員会では、大阪府議会の森和臣議長らが「先生」という呼称を使用しないことを議員や職員に対し求める提案を行い、議論が交わされました。 議会運営委員会の中で森議長は、次のように話しました。 (大阪府議会 森和臣議長) 「議員を先生と呼ぶことは、議員と住民、職員との間で心理的な上下関係を生み出し、勘違いを助長することにつながりかねないという指摘があった。元々先生は、学校や医師など指導的立場の人を指すものであり、議員には当てはまらない。長年の慣例で府議会で先生と呼ばれていたが、慣例を見直していきたい」 また、一部会派からは「ほかにも議論すべきことがあるのに、こんなことを話し合っていることが恥ずべき事。これが府議会で話し合う事なのかと疑問はあります」という意見も出ました。 今後、各会派が提案内容を持ち帰り議論することとなり、次回の議会運営委員会で再び検討されることになりました。