任期満了に伴う宮崎県知事選(12月8日告示、25日投開票)に出馬する意向を固めた元参院議員の横峯良郎氏(62)は3日、同13日に宮崎市内で出馬会見を行い、最低賃金の大幅引き上げなどの公約を説明する考えを明かした。
日本女子ツアー通算23勝の横峯さくら(36)=エプソン=の父で元コーチ兼キャディーの横峯氏は「横峯パパ」「さくらパパ」の愛称で知られる。9月に出馬の意向を固めた横峯氏の目玉政策は最低賃金の大幅な引き上げだ。
現在、宮崎県の最低賃金(時給)は821円で、6日から853円に引き上げられる。「32円上がったところで何も変わらない。宮崎では安い時給のアルバイトで働き、家計を助けている高校生が多い。そんな現状を変えたい。私が知事になったら、最低賃金を1300円にする。製造業や物流業、大手コンビニエンスストアなど東京に本社や本部がある企業には、その企業に出させる。日本企業全体の内部留保は500兆円を超えているんだから出せるはず。県内に本社がある企業には必要に応じて県から助成する」と持論を展開する。13日の出馬会見では「丁寧に広く、私の考えを説明したい」と話す。
宮崎県知事選には4選を目指す現職の河野俊嗣氏(58)、前知事の東国原英夫氏(65)が出馬を表明している。
◆横峯 良郎(よこみね・よしろう)1960年3月15日、鹿児島・鹿屋市生まれ。62歳。串良商高を卒業し、多くの職業を経験した後、地元で弁当店と居酒屋を開業。並行して多くの子供たちにゴルフを教え、長女・瑠依、三女・さくらをプロに育てた。日本男子ツアー2勝の香妻陣一朗、同2勝の池村寛世、同1勝の出水田大二郎、日本女子ツアー1勝の香妻琴乃らも幼少時に指導。現在はジュニアゴルフ世界メジャー5勝の「天才少女」須藤弥勒のコーチを務めている。2007年~13年まで参院議員。11年に旧民主党を離党し、その後、新党大地に所属。プライベートでは8人の孫を持つ。170センチ、65キロ。