ロシア領事に「ペルソナ・ノン・グラータ」通告、国外退去命令…日本領事への国外退去に対抗措置

政府は4日、ロシア政府が在ウラジオストク日本総領事館の領事を国外退去させたことへの対抗措置として、在札幌ロシア総領事館の領事1人に対し、外交上の「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましくない人物)」と通告し、10日までの国外退去を命じた。
林外相は外務省で記者団に「ロシア側の措置に対する相応の措置として通告した」と説明した。森健良外務次官が4日、ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使を外務省に呼び、政府の決定を伝えた。
ロシアは9月22日、日本の領事が機密情報を違法に入手したとして一時拘束した。その後、「ペルソナ・ノン・グラータ」を理由に国外退去を命じた。日本は該当する行為はないと抗議し、対抗策を検討していた。
在日ロシア大使館は4日、公式SNSで、領事が国外退去を命じられたことを受け、日本政府に「強く抗議した」と発表した。