子供とみられる遺体が4日午後に見つかった千葉県市川市の江戸川河川敷では、広い範囲に規制線が張られ、県警の警察官があわただしく出入りしていた。周辺には地元住民や報道陣が集まり、騒然とした雰囲気に包まれた。
遺体発見現場の河川敷は、9月23日に自宅を出たまま行方不明になっている松戸市の小学1年、南朝芽(さや)さん(7)の靴と靴下が見つかった江戸川河川敷から約15キロ南に位置する。
地元住民によると、河川敷には野球のグラウンドがあり、少年野球の試合や練習によく使われているほか、休日には散歩やランニングをする人の姿も見られるという。ただ、人の背丈ほどの草木が生い茂っている部分もあり、遺体が発見された地点は付近の道路などからは見えにくくなっていた。
地元の会社員、峯島永治さん(52)は週に1回程度、自転車で河川敷を通るといい、遺体が発見された地点を指し、「茂みも多く、釣りをする人も立ち入らないので、ちょうど死角になっている。何かがあっても見つかりにくい場所だ」と話した。
3人の娘と河川敷を通りかかった近くに住む女性(30)は午後1時45分ごろ、警察官や救急車を目撃したという。女性は「行方不明になっている女児のことを思い浮かべ、同じ子供を持つ母親としてひとごととは思えない」と言葉少なに語った。