京都、大阪、兵庫3府県で起きた連続変死事件で、夫と元交際相手計4人に青酸化合物を飲ませ、うち3人を殺害したとして、殺人罪などで死刑が確定した
筧
(かけひ)千佐子死刑囚(75)側が、元交際相手の日置稔さん(当時75歳)が死亡した事件について、京都地裁に再審を請求していたことがわかった。9月30日付。
関係者によると、筧死刑囚側は再審請求で、日置さんの死因は青酸中毒ではなく、病死であるとする医師の鑑定書を新証拠として提出したという。
確定判決では、筧死刑囚は2012年3月~13年12月、遺産などを得るため夫や日置さんら3人を青酸化合物で殺害。07年12月にも別の1人に青酸化合物を飲ませ、重い後遺症を負わせたと認定された。
弁護側は公判で、日置さんの事件について「青酸は検出されておらず、病死や他の薬毒物が原因で死亡した可能性がある」などと主張していた。