半世紀前の渋谷暴動、無罪を主張 中核派活動家、警官殺害初公判

1971年に東京・渋谷で起きた「渋谷暴動事件」で、警察官を殺害したとする殺人などの罪に問われた過激派「中核派」の活動家大坂正明被告(73)は25日、東京地裁の初公判で無罪を主張した。「全ての容疑について事実ではありません。無実であり、無罪です」と述べた。
発生から半世紀余りを経て初公判を迎えた事件は事件現場にいたかどうかが争点。関係者の記憶などをどう判断するかが焦点となる。
起訴状によると、71年11月14日、沖縄返還協定に反発する学生らが暴徒化した渋谷で、警備中の新潟県警の中村恒雄巡査=当時(21)=を仲間と共に鉄パイプなどで襲撃し、殺害したとされる。