新型コロナウイルス対策として富山県が実施しているPCR等検査無料化事業の補助金をだまし取ったとして、県警捜査2課などは31日、富山市根塚町の会社役員、西昭洋(46)と同県射水市中村の会社役員、中道博志(49)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、2人は共謀して4月4日~5月29日、無料化事業の登録事業所以外の場所で抗原定性検査を行った580人について、登録事業所で行ったように装い、補助金約1744万円をだまし取ったとしている。
県などによると、西容疑者はホテル運営会社「アムズ」(富山市桜木町)の社長。同社は今年1月27日付で検査センター富山桜木町店として登録し2月1日~5月29日、9585件の検査を行ったとして県に補助金を申請、約5000万円を交付された。県警によると、中道容疑者は別の会社の役員で、2人の関係については明らかにしていない。
県は7月下旬に複数の情報提供を受けて調査を開始し、9月上旬に県警に相談。10月20日に事業者の登録を取り消した。県は今後、補助金の返還を求めるという。新田八朗知事は「誠に遺憾で、非常に残念。各種補助制度について今後一層適正な執行に努めていく」とコメントした。【萱原健一】