「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市山科区)の社長だった大東隆行さん=当時(72)=が2013年に射殺された事件で、特定危険指定暴力団工藤会系石田組幹部の田中幸雄容疑者(56)=福岡県春日市、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕=とみられる人物が事件前日、山科区のコンビニなど複数の防犯カメラに写っていたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。京都府警と福岡県警の合同捜査本部(山科署)は、田中容疑者が現場付近の下見をするなど事前に準備をしていたとみている。
捜査関係者によると、事件前日の13年12月18日、現場から数百メートル離れたコンビニの防犯カメラに、田中容疑者とみられる人物が写っていた。たばこを吸う姿もあった。同じ日、事件現場付近の別の防犯カメラには、田中容疑者とよく似た特徴的な歩き方の人物が写り、20年以降に詳しく鑑定したところ、同一人物の可能性が高いという結果が得られたという。
田中容疑者は、08年に福岡市で大手建設会社の車に拳銃4発を発砲して懲役10年の実刑判決を受けた銃刀法違反事件でも、犯行の前日と前々日にバイクや徒歩で現場近くの様子をうかがう本人とみられる姿が確認されている。捜査本部は、田中容疑者が同様の行動で大東さんが殺害された事件でも直前に下見をしていた可能性があるとみている。