【速報】未明の繁華街で暴力団同士が乱闘の末に拳銃発砲 幹部の男を逮捕 「もめ事」が発端か 群馬・伊勢崎市

群馬県伊勢崎市で、去年3月、暴力団同士が乱闘となり、拳銃が発砲されるなどして、ケガ人が出た事件で、群馬県警は、きょう、指定暴力団・稲川会系幹部の上原淳容疑者(54)を、殺人未遂と銃刀法違反の疑いで逮捕した。
調べによると、上原容疑者は、去年3月4日午前3時半ごろ、伊勢崎市本町の路上で、特定指定暴力団・山口組系の組長(50)と組関係者(28)に向けて、拳銃を数発、発射するなどした疑いがもたれている。銃弾は、組長の男の右肩と、組関係者の男のアゴに命中。いずれも重傷を負った。
調べによると、当時、稲川会系の組と山口組系の組の間で、何らかの「もめ事」から、大人数が関与した乱闘事件に発展。その中で、拳銃が発射されたという。現場は、伊勢崎市の繁華街。110番通報を受け、警察官が駆け付けたが、金属バットや血痕、割れた車の窓ガラスなどが散乱しているだけで、双方の組員らは立ち去った後だった。
その後、拳銃で撃たれた組長の男ら2人が、太田市の病院で治療を受けていることが判明。病院では、乱闘の際に、車で轢かれた別の関係者も治療を受けていたという。
県警は、殺人未遂事件として捜査本部を設置。今年2月、捜査線上に浮上していた上原容疑者を、別の銃刀法違反事件で逮捕したが、翌3月に、上原容疑者は、翌3月に釈放されていた。
その後、周辺の防犯カメラや、ドライブレコーダーの映像解析、関係者の事情聴取を重ねて、上原容疑者が、銃撃事件に関与した疑いが強まった判断。きょう、前橋市内の立ち回り先で通常逮捕した。
県警では、双方の組による対立抗争ではなく、「揉め事」がキッカケで、乱闘になったとみている。どのようなトラブルがあったのかは分かっていない。県警は、他にも乱闘・銃撃に関与した組員らがいないか追及する方針。