「顔に袋、首にはテープ」20歳女子大生“変死”事件で男女3人逮捕 なぜ同じホテルに集まった?接点はSNSか

名古屋市のホテルで20歳の女子大生の遺体が見つかった事件で、一緒にいた男女3人が逮捕された。4人はSNSで知り合ったとみられている。
12月6日、名古屋市内のホテルの1室で死亡しているのが見つかった、女子学生の加古結莉さん(20)。遺体発見時、顔には袋がかぶせられていた。
加古さんの友人: 小学校から一緒だったんですけど、頭がよくてとにかく優しい子でした。まさか友達がそういう目に遭ってしまったというのを聞いて、心が痛いです。
8日になり、事件は急展開。ホテルに一緒に宿泊していた男女3人が、殺人の疑いで逮捕されたのだ。
逮捕されたのは、福島・伊達市のパート従業員・渡邉真由美容疑者(39)、愛知・安城市の自称派遣社員・鈴木健太容疑者(48)。3人目が兵庫・姫路市の女子大生(18)。
加古さんと3人の容疑者は、それぞれ年齢も住む場所もバラバラ。接点はSNSだったとみられている。
ホテルの1室で、いったい何があったのか。現場は名古屋駅から東に約3kmの繁華街にあるホテル。加古さんと渡邉容疑者ら4人は、5日からこのホテルの2部屋を予約し、宿泊していたという。
しかし、6日午前11時のチェックアウト時刻を過ぎても、部屋から誰も出てこなかった。そこで従業員が部屋を訪れると、ベッドで加古さんが死亡していたのだ。発見時、遺体に目立った外傷はなかった。
一方で、顔に袋がかぶせられ、捜査関係者によると、首の部分にはテープが巻かれていたという。その後の司法解剖の結果、加古さんの死因は急性呼吸不全だった。
加古さんの親は、FNNの取材に次のように答えている。
亡くなった加古さんの親: 娘が亡くなったことは急なことで驚いています。家出をしていたわけではありません。最後に会ったのは2~3日前でいつもと変わった感じはしなかったです。
事件の真相を知るとみられるのが、3人の容疑者だ。加古さんが名古屋市近郊で暮らしていた一方、3人の容疑者のうち2人の生活拠点は愛知県外。
捜査関係者によると、加古さんとはSNSで知り合ったとみられている。現場のホテルに4人で泊まった目的などは、まだ分かっていない。
加古さんの遺体が見つかった際、渡邉容疑者ら3人はホテルからすでに姿を消していた。しかし、7日、名古屋市内の別のホテルに宿泊していたところを警察が見つけ、逮捕に至った。
渡邉容疑者は福島県内で、医療事務の仕事に就いていたという。
渡邉容疑者を知る人: (渡邉容疑者は)このあたりに親と一緒にいたんだよ。ただ、(渡邉容疑者を)見ただけの感じは、真面目そうな女の人だった感じだね。
渡邉容疑者を知る人: おとなしい…親子でショッピングしたり。いやびっくりした。
加古さんと3人の容疑者は何を目的に会い、ホテルで何があったのか。警察が詳しく調べている。
(「イット!」12月8日放送より)