六代目山口組 彼岸墓参 分裂5年目の新たなる決意

彼岸の入りの9月20日、六代目山口組は恒例となった歴代組長の「彼岸の墓参」を行った。竹中正久四代目が眠る兵庫県姫路市内の墓所では、森尾卯太男本部長(大同会会長=鳥取)、安東美樹若頭補佐(二代目竹中組組長=兵庫姫路)、加藤徹次幹部(六代目豪友会会長=高知)、小林良法・三代目心腹会会長(徳島)、いずれも慶弔委員の鈴川驗二・六代目早野会会長(大阪平野)、野元信孝・三代目岸本組組長(兵庫神戸)が墓参。墓地の山側には複数の警備組員が立ち、物々しい雰囲気に包まれていた。

「竹中四代目の墓参で警備組員が裏山近くに配置されるのは分裂後では初めてで、山一抗争下での墓参以来のことやないか。神戸市でも銃撃事件があったから警戒を強めとったようやが、森尾本部長たちは意に介しとらんように見えたで」(ベテラン記者)

一方、山口組の創始者である山口春吉初代と、その実子の登二代目が眠る神戸市内の墓所では、藤井英治若頭補佐(五代目國粹会会長=東京)、高木康男若頭補佐(六代目清水一家総長=静岡)、津田力若頭補佐(四代目倉本組組長=和歌山)、慶弔委員の杉山志津雄・三代目愛桜会会長(三重)が冥福を祈ったのだった。

当日は執行部会が行われるため、早朝に墓参を終えた最高幹部らは、その後、総本部に向かった。ところが、各地の直系組長を乗せた車両も次々と駐車場に滑り込んだのである。

「駐車場の一画に建立されている『組碑』には供花があって、テントも設営されとった。どうやら、司忍六代目と全直参が参列して、総本部では法要が営まれたようなんや。田岡一雄三代目の命日法要などには直系組長も姿を現すが、彼岸の法要で揃うのは異例やで。分裂終結に向けた六代目山口組の意気込みを表しとるんやろか」(同)

山口組の分裂問題は5年目に突入。弘道会側に初めて血が流れたこともあり、司六代目のもとに結集した直系組長らの胸には、新たな闘志が芽生えていた可能性もある。

「髙山若頭の出所までに、総本部で全直参が集まる機会は10月度の定例会しかなかった。心を合わせ、より団結するためにも今回のような異例の形で法要が営まれたのではないか」(業界ジャーナリスト)

列島には秋が到来したが、六代目山口組内の熱気が冷めることはなさそうだ。