東京都江戸川区船堀のマンホール内で起きた爆発で作業員2人が死亡した事故で、現場に充満していた可燃性ガスの簡易鑑定で、メタンガスの成分が検出されたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、メタンガスに引火した可能性があるとみて、ガスの発生原因を調べている。
捜査関係者によると、6日午前11時10分頃に起きた事故直後、現場にはガスが充満していた。付近に都市ガスの配管はなく、警視庁が成分の簡易鑑定を行ったところ、メタンガスの成分が検出された。
メタンガスは地中に存在するほか、汚泥処理などでも発生するとされる。都水道局によると、マンホール内の深さ約24メートルの場所にある排水室には泥水がたまっており、事故前日から当日にかけてポンプで水をくみ上げる作業をした。事故当時は、老朽化したハシゴの交換作業中だった。
警視庁は業務上過失致死容疑で8日も現場検証を続けている。