2019年4月に熊本市立中1年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、市教委の遠藤洋路(ひろみち)教育長が13日、生徒宅を初めて訪問した。仏前で手を合わせた遠藤教育長は「このような形で会うことになり、申し訳ない」と、生徒に謝罪の言葉を伝えたという。
市の第三者委は10月、小学6年時の担任だった男性教諭による不適切な指導の影響で発症・悪化したとみられる抑うつ状態が、生徒の自殺の一因とする報告書を市に提出。市教委などの調査でも、教諭が複数の児童に体罰や暴言など計42件の不適切な指導をしていたことが判明した。市教委は教諭を懲戒免職処分とし、この日、遠藤教育長が生徒宅を訪れた。
遠藤教育長は生徒の仏前で合掌した後、両親に「今回の対応で明らかになった課題を本格的に検証し、遺族の話を聞きながら改善したい」と述べた。母親(48)は「これからは子供が亡くなる前に、どうか手を差し伸べてほしい」、父親(64)も「命を最優先に、親が安心して学校に送り出せる環境に変わってほしい」と訴えた。
生徒の自殺などを受け、大西一史市長は13日、自身と遠藤教育長の給与を23年1月から3カ月間、いずれも20%減額する条例案を市議会12月定例会に提出すると表明した。【栗栖由喜】
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