八ッ場ダムの湖底を公開 10月から試験湛水、見られる期間は残りわずか

国土交通省八ッ場ダム工事事務所は27日、10月に開始する八ッ場ダム(群馬県長野原町)の試験湛水(たんすい)を前に、報道陣向けの現地見学会を行った。報道関係者らが国交省の担当者とダムの底を歩いた。担当者によると、試験湛水が始まると最低水位以下まで水位が下がることは無く、ダムの底を見られるのは残りわずかな期間しかないという。【西銘研志郎】
試験湛水とは、ダムの本格運用開始前に最高水位まで水をためて、ダム本体や基礎地盤、周辺の山などの斜面の安全性を確認するもので、漏水状況や地滑り対策箇所などがチェックされる。試験湛水では最高水位まで水をためた後、1日に約1メートルずつ水位を下げていくが、最低水位以下まで水位を下げることはないため、今回、報道陣にダムの運用直前の「湖底」の状況を確認してもらう目的で公開された。
報道陣は川原湯湖畔公園駐車場からバスに乗り、約10分かけて最低水位地点より低い場所に位置する旧国道145号線付近まで向かった。現場ではダム本体の下部に設けられた「締切(しめきり)ゲート」と呼ばれる水門が確認できた。試験湛水が始まるとこのゲートは閉じられ、その後再び開けられることはないという。
担当者によると、試験湛水は10月1日以降に開始予定だが、天候やダムに水を注ぎ込む吾妻川の状況を確認して判断するため、正確な日程は未定という。試験湛水が始まると3~4カ月程度で満水になる見込みという。