博多女性殺害、交際中から位置情報アプリ利用…警察に「束縛強い」と相談

福岡市のJR博多駅近くの路上で16日、福岡県那珂川市の会社員川野美樹さん(当時38歳)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された飲食店員の寺内進容疑者(31)(福岡市)と川野さんが交際中、互いの位置情報を確認できる携帯電話アプリを利用していたことが県警への取材でわかった。川野さんは寺内容疑者について「束縛が強い」と県警に相談しており、県警は寺内容疑者がアプリの利用を持ちかけたとみている。
県警などによると、2人は福岡市・中洲で飲食店を展開するグループの別々の店で働いていて知り合った。昨春から交際し、位置情報共有アプリを利用した。
だが、関係が悪化し、川野さんは昨年10月21日、県警に「(寺内容疑者に)携帯電話を取られた。取り返して別れたい」と相談。3日後、寺内容疑者は県警から口頭で警告を受けた。
川野さんはその頃、携帯電話を取り戻し、アプリを削除した。寺内容疑者は翌11月中旬、川野さんの職場があるビルを訪れ、「何で警察に相談したのか。(自分の)仕事がなくなるだろう」と詰め寄ったという。その後も川野さんの勤務先に電話をかけるなどしたため、県警が同26日、ストーカー規制法に基づく禁止命令を出していた。
川野さんは事件当時、県警から貸与された110番通報装置を使っていなかった。ボタンを押すと位置や使用者の情報が警察に伝わる仕組みだったが、突然刺されたため使えなかった可能性があるという。