新名称を知った東工大の学生、思わず「ダサいよね」…医科歯科大の学生「シンプルでいい」

2024年度の統合を目指す国立の東京工業大と東京医科歯科大は19日、新大学の名称を「東京科学大学」とし、今月中に文部科学省の大学設置・学校法人審議会に提出すると発表した。略称は「科学大」。英語名は「Institute of Science Tokyo」とした。
発表では、新大学が目指す「とがった研究をさらに推進」「イノベーション(技術革新)を生み出す多様性、包摂性、公平性を持つ文化」を実現するためには、人文科学や社会科学も含めた科学の発展が原動力になると強調。多様な人たちをひきつけ、社会からの理解と期待を得るために、親しみやすく覚えやすい「科学」を名称に選んだ。首都であり、国際都市「東京」に本拠を置く大学であることも示した。
昨年11~12月に両校のホームページで名称や略称案を募集したところ、6000件を超える提案があった。それらを参考に、教職員や学生、男女、年齢、国籍などの属性を考慮した両校同数のメンバーで検討した。両校は「科学の探求を通して、文化を作ることをめざす」という。
学生らからは、賛否の声が聞かれた。
母親からのLINE(ライン)で新名称を知ったという東工大1年生(19)は、思わず「ダサいよね」と返信。それでも「今は慣れていないだけで、愛着は生まれると思う。新たな大学を自分たちがつくっていければいい」と前向きだった。医科歯科大2年の女子学生(19)も「医科歯科の名前がなくなるんだという実感がわき、寂しくもあるが、新名称もシンプルでいい」と話していた。
東工大の学長経験者の一人は「工業や医科歯科など、両校の個性が名前からなくなった意味は重い。より大きな使命を掲げ、新たな個性を創出してほしい」とエールを送った。