昨年12月に東京都中野区で発生した強盗傷害事件に関与したとみられるグループのメンバーが、広島と山口両県で発生した強盗事件にも関わっているとみられることが捜査関係者への取材で判明した。グループは都内の別の強盗事件にも関与した疑いがあり、警視庁や各県警は、強盗グループの活動が関東地方だけでなく全国に広がっているとみて捜査している。
捜査関係者によると、この強盗グループのメンバーが関与したとみられる強盗事件は、少なくとも東京都内で2件、広島、山口両県で各1件確認されている。
警視庁によると、中野区の事件では運転手含め7人組が住宅を襲い、現金約3000万円を強奪。今月21日に逮捕された男性容疑者(21)が所持していたスマートフォンには、同19日に狛江市であった強盗殺人事件に関するメッセージのやりとりが残されていた。
このグループは都内では昨年10月、東京都稲城市で住宅から現金約3500万円や貴金属などが奪われた強盗傷害事件にも関与した疑いも持たれている。
捜査関係者によると、昨年11~12月に山口県岩国市と広島市西区で発生した強盗事件にも関わった疑いがある。岩国市の事件では強盗目的とみられる集団が住民家族を結束バンドで緊縛。広島市では複数人が店舗兼住宅に押し入り、現金を強奪。その際、1人が意識不明の重体となっており、広島県警が強盗殺人未遂事件として捜査している。
警察当局はこれまでの捜査で犯行メンバーは事件ごとに入れ替わりがあるものの、同一のメンバーが複数の事件に関与していることを確認しているという。
関東地方では昨年以降、東京のほか茨城や千葉、神奈川、埼玉、栃木県でも同様の強盗事件が相次いでいる。今月12日に千葉県であった事件に関与したとして逮捕された男性自衛官の携帯電話にも、狛江市の住宅に強盗に入るという趣旨の記録があったこともわかっている。
こうした状況から、警視庁や各県警は同一の広域窃盗グループが、他の事件にも関与している可能性があるとみて関連を調べている。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩、林田奈々】