関東など各地で相次いだ強盗事件で、昨年3月に東京都台東区の時計店で起きた窃盗事件に関与したとされる渋谷区の男(20)(別の窃盗容疑で逮捕)が警視庁の調べに対し、「ルフィと名乗る男から指示を受けた」と供述していたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、一連の強盗事件との関連を調べている。
捜査関係者によると、男は昨年5月10日未明に同じ台東区内の宝飾店で起きた窃盗事件に関与したとして、窃盗容疑などで逮捕されている。
逮捕後の調べで、男が昨年3月下旬、台東区上野の時計店で高級腕時計のケース(約6万円相当)が盗まれた別の事件にも関与していた疑いが浮上。男は警視庁の調べに、友人に紹介された「ルフィ」から事件前にSNSや電話で指示を受け、時計店に盗みに入るよう指示されたと供述したという。男のスマートフォンの電話帳にもルフィの名が登録されていた。
一方、同5月の宝飾店の窃盗事件では、陳列棚がハンマーで壊され、指輪やネックレスなど29点(1265万円相当)が盗まれていた。この事件では男のほかに暴力団組員を含む男4人が窃盗容疑で逮捕されているが、これまでの捜査でルフィらの関与は浮上していないという。