放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会は14日、ペットサロンに預けられた犬が死んだ問題を報じた日本テレビの情報番組「スッキリ」について、「人権侵害は認められず、放送倫理上の問題もあるとまでは言えない」との見解を発表した。ただ、サロン経営者への取材ができておらず、今後は直接取材の重要性を認識して番組を制作するよう要望した。
番組は2021年1月に放送。ペットサロンで生後10カ月のシェパードがシャンプーを受けた後に死んだ問題を、「愛犬急死 経営者“虐待”シャンプー?」などの字幕を付けて報じた。サロン経営者が「事実に反し、名誉を侵害された」と申し立てたが、同委は「放送内容に格別の不審はない」と結論付けた。
日本テレビは「要望は真摯(しんし)に受け止め、今後の番組作りに生かしてまいります」とコメントしている。
[時事通信社]