いまだ国会未登院のNHK党・ガーシー(東谷義和)参院議員(51)の処分内容について自民党と立憲民主党の参院両党幹部が20日会談し、4つある懲罰の処分で3番目に重い「議場での陳謝」とする認識で一致した。
「当初は自民党や維新が除名の方向で持っていきたい考えだったが、立憲や国民民主党の方から『一発で除名すべき』との意見が出た。議員の身分は重く、いきなり除名は言い出せないところで、立憲が一発除名を主張したので驚いた。立憲は世論の歓心を買うと思ったのでしょうが、手続き的には拙速過ぎる」(永田町関係者)
NHK党の浜田聡参院議員は立民側に「一発除名発言」の真意を問う公開質問書を投げかけたが、回答は得られなかった。浜田氏は「立憲は少数派を擁護すると言っているが、まがいものであると今後追及できる」とあきれた。
結局、立民が強硬派となったことで、自民党は「国会議員の身分は慎重に扱うべき」と諭せば、鈴木宗男懲罰委員長は「後世批判をされることのないよう慎重の上にも慎重に、念には念を入れて」と慎重派に転じる格好に。そんな立民には永田町で「相変わらずセンスがない」と冷笑も。
もっともガーシー除名の流れはこれで決定したともいえ、22日に参院本会議で陳謝の処分が正式決定する。3月上旬にも開かれる本会議でガーシーは陳謝しなければならないが、この場に現れなかった場合は再び懲罰委に付託され、今度こそは「除名」が待ち受けることになる。