兵庫県尼崎市で平成29年12月、市立中学2年の女子生徒=当時(13)=が自殺したのは教員らがいじめに適切な対応を取らなかったためだとして、生徒の母親らが市に約7900万円の損害賠償を求めた訴訟は、神戸地裁尼崎支部で和解が成立したことが22日、市教委への取材で分かった。和解は昨年12月20日付。市は和解金150万円を支払うなどした。
市などによると、女子生徒は29年12月20日、自宅で自殺した。市教委の第三者委員会は31年3月、クラスなどで悪口を言われるいじめが自殺に影響したとの報告書を公表。担任がいじめを示唆するアンケートを放置したり、別の教員が自殺当日に勘違いから生徒を叱責したりしていたことも判明していた。