近隣のマンションのベランダに火炎瓶を投げ込み、住人らを殺害しようとしたとして、大阪府警は24日、大阪市平野区喜連西、無職石川力容疑者(48)を殺人未遂や現住建造物等放火未遂などの容疑で逮捕した。石川容疑者は付近の別の住宅を壊したとして逮捕されている。いずれの住人とも面識はなく、府警が経緯を調べる。
発表では、石川容疑者は昨年7月7日午前3時40分頃、マンション2階の男性(21)方のベランダに、火をつけたガソリン入りの火炎瓶を投げ込んだ疑い。カーテンや網戸が燃え、男性と一緒にいた知人が消火した。2人にけがはなかった。石川容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認している。
容疑者宅から半径500メートルのエリアでは昨年8月11日夕から12日未明にかけ、住宅2軒のシャッターや玄関扉が壊される事件が発生。防犯カメラ映像から、府警は石川容疑者がコンクリートブロックを投げハンマーでたたいたと特定し、同13日に建造物損壊容疑などで逮捕した。大阪地検は鑑定留置を実施し、その結果を踏まえ、今年1月に同罪などで起訴した。