大阪府警が令和4年に大麻事件で摘発した少年は172人で、3年連続で過去最多を更新し、全国で最も多かったことが9日、分かった。大麻事件全体で摘発した581人のうち少年は3割近くに上り、府警少年課は「少年たちの中で、大麻の有害性についての認識が希薄になっている」と危機感を示している。
同課によると、大麻事件で摘発された少年は全体の29・6%を占め、人数・割合ともに全国で最も多かった。摘発された172人の内訳をみると、男子165人、女子7人で、中学生3人▽高校生44人▽大学生13人▽その他学生11人▽有職71人▽無職30人-だった。
府警が少年たちに聞き取ったところ、大麻を使用したきっかけとして最も多く挙げていたのが「先輩や友人の勧め」で99人(57・6%)。次いで「音楽・芸能関係の影響」30人、「ネットの情報」21人だった。
同課は交流サイト(SNS)などで容易に大麻を入手するケースが多いと指摘。「供給元の遮断に注力したい」とした。
また、同年の児童ポルノ事件の摘発は前年より31人多い198人。被害児童は60人と、統計を開始した令和元年以降で過去最多だった。被害内容は、SNSを通じて自らの裸の写真を送信する「自画撮り」が最も多く、8割近く。被害児童で最も多かったのは中学生で85人(49・4%)、次いで高校生が66人で、最年少は8歳と被害の低年齢化が目立つ結果となった。
一方、令和4年に全国の警察が刑法犯として摘発した20歳未満は69人増の1万4887人。近年は減少傾向が続き、3年は戦後最少だったが、増加に転じた。警察庁は新型コロナウイルス対策の行動制限緩和が影響したとみている。大麻関連事件の摘発人数は年々増加していたが、82人減の912人だった。