ガーシーが失うもう1つの特権 「前議員バッジ」交付せずで永田町から完全排除

ガーシー(東谷義和)はどのタイミングで議員でなくなるのか。関係者によれば、「衆院で議長が解散詔書を読み上げ、万歳した瞬間に失職するのと同等で、参院本会議で除名が採決され、議長が通告した瞬間に議員でなくなる」と即日、議員の身分を失うという。
党側は除名となった場合は、国に対して損害賠償を求めて提訴する考えを明かしている。
またガーシーは議員歳費については、当選してから8か月にわたって受け取った約2000万円を党に寄付し、主に大震災に見舞われたトルコの義援金に充ててほしい旨を伝えている。今月分の歳費は日割り計算となり、これも党側に寄付することになる。
議員バッジについては返却義務はなく、元議員には「前議員バッジ」といわれる色違いのバッジが交付され、国会などを自由に出入りできる特権がある。これについて、参院はガーシーに対しては一度も登院していないことを理由に交付しない方針を示している。
ガーシーが除名となった後は、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏の秘書を務める斉藤健一郎氏が繰り上がりで当選する見込みだが、手続きには2週間程度かかる予定だ。
この間に国会への登院を示す登院盤(出席ボード)や議員会館の部屋案内図などで、名前の付け替え作業が進められる。結局、登院盤に記された「ガーシー」の4文字は一度も点灯することはなく、消えていくことになる。