ウクライナ避難者を「難民貴族」発言、群馬県が学校法人を行政指導

前橋市の学校法人「ニッポンアカデミー」の清水 澄 (ますみ)理事長(74)が2月24日に群馬県庁で開いた記者会見で、ウクライナからの避難者を「難民貴族」と表現した問題で、県は16日、法人に対し、学校教育法に基づく行政指導を15日付で行ったことを明らかにした。
県によると、法人の管理体制を強化するため、運営改善計画の作成を求めた。清水理事長は「難民貴族」発言について、「誰もが不快に感じる印象で、社会の皆様に対し、真に申し訳なく、陳謝する」などと記した謝罪文を、同法人のホームページに6日付で掲載した。
同法人は避難者との間で学費の支払いをめぐって対立しており、清水氏は「アジアからの留学生が高い学費を払って、ウクライナの人は一定期間無償で学べている。はっきり言って『難民貴族』だ」と述べていた。