人工授精で誕生したイルカのアイルが1歳に 「やんちゃなまま大きく育って」

昨年9月に国内4例目の人工授精で誕生した九十九島水族館「海きらら」(長崎県佐世保市)のバンドウイルカ「アイル」が27日、1歳の誕生日を迎えた。けがのトラブルもあったが元気に育っている。関係者は「このまま成長してほしい」と期待を込める。【和田恭代】
出生時は体長120センチ、体重15キロ(推定)だったが、1カ月で体重は倍増。イルカチームの飼育員5人が見守る中、現在は母乳と1日約4キロのニシンを食べ体長210・5センチ、体重110・4キロ(今月18日現在)に育った。
4月の夜、プールの壁に激突し上顎(じょうがく)先端を負傷するトラブルもあった。現在はほぼ完治したが、トレーナーの西垣大地さん(23)は「何が起こるか、1年を過ぎても油断はできない」と気を引き締める。
魚を食べ始めた4カ月ごろから、受診動作訓練「ハズバンダリートレーニング」に取り組み、トレーナーの合図であおむけになる動作も上達。今月20日に初めて体温測定に成功した。ジャンプ練習では、ボールにタッチ出来るようになった。
トレーナーの佐藤瞭一さん(26)は「怒濤(どとう)の1年だった」と振り返り、「アイルには今のやんちゃなまま大きく育ってほしい」と話した。