当選決まっても万歳なし、100市区長選のうち「26」無投票…市民「小さい頃から市長同じ」

16日に告示された統一地方選の後半戦では、100市区長選のうち26市区長選で対抗馬がおらず、無投票となった。当選が決まった候補者は神妙な面持ちで今後の決意を語った。
東京都中央区長選は、現職の山本泰人氏(74)以外に立候補者がなく、東京23区では29年ぶりとなる無投票となった。山本氏は16日夕、事務所で支援者と握手を交わすなどして謝意を表したが、喜びは控えめで万歳三唱もなし。報道陣の取材に対し、「信任を受けたわけではないことを肝に銘じ、今後は区民の意見を聞く場を増やしたい」と気を引き締めていた。
無投票で行政のかじ取り役が決まることに不満を漏らす市民は多い。
群馬県で最も人口の多い高崎市の市長選は、現職の富岡賢治氏(76)が2回連続となる無投票で4選を果たした。市内在住の大学3年(20)は「小さい頃から市長は同じ人。今後について訴えを聞く機会がほしかった。地元の政治に関われるチャンスを逃してしまったようで残念だ」と語った。自営業の男性(51)も「多選も対抗馬がいないこともよくない。市長の施策を市民が丸のみしているようで、納得がいかない」と述べた。
富岡氏は16日、「市民が仕事ぶりを見てくれたこと、200回の市政報告会を行ってきたことが無投票の要因」と分析する一方、「投票で政治的な意思を表明することがないのはマイナスだ」とも話した。
同日告示の市区議選も14市議選が無投票となった。
長野県岡谷市議選(定数18)では、現職の半数が高齢や病気、市長選出馬などを理由に出馬を見合わせた結果、立候補者が17人と定数に届かず、全員が無投票当選となった。市選挙管理委員会によると、定数割れは1936年の市制施行以来初めて。欠員1を補うため、9月の同市長選にあわせて再選挙を行う。