家庭などに居場所がなく困難を抱える若い女性を支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」は19日夜、相次ぐ妨害行為を受けて休止していた支援活動を約1カ月ぶりに再開した。
月3回程度、停車したバスで10代の女性に生活必需品や食料を提供し、相談にのる「バスカフェ」活動。2022年末から複数の男性による妨害行為が相次ぎ、23年3月8日を最後に休止していた。
活動を委託事業としていた東京都は3月20日、コラボに対して、安全の確保を理由に支援方法や新宿区役所前での実施の変更を要求。コラボは東京地裁がユーチューバーの男性に妨害行為を禁じる仮処分命令を出したことなどから、活動の継続を求めて協議していたが、折り合えなかった。
若年女性の支援をめぐり、都はコラボと委託契約を結んでバスカフェの必要経費を支払っていたが、4月以降は支援団体に補助金を出す事業に移行する。
19日の活動は、区役所から約600メートル離れた同区大久保1の民間施設に場所を移した。バスは使わずに施設の屋上にテントを張り、費用はコラボに寄せられた寄付で賄ったという。
コラボの仁藤夢乃代表(33)は「困難を抱える少女にとって1カ月は長かったと思うので、ぜひ利用してほしい」と話した。今後については「法的な位置付けでの活動となるように(行政機関に)働きかけたい」とした。
都の担当者は事業形態の変更は、バスカフェへの妨害行為と無関係としたうえで、「補助事業は自由度が高く、各団体がより特色をいかすことができる。若年女性支援の重要性は変わらないので、効果的な支援の仕組みを整えたい」としている。【山下智恵】