[東京 24日 ロイター] – 松野博一官房長官は24日午後の会見で、武力衝突が発生しているスーダンに滞在する日本人を出国させるため、ジブチで待機しているC130などの自衛隊輸送機をスーダンに派遣する計画であると発表した。
松野官房長官は、派遣の時期について「調整が整い次第」と指摘。その上で「邦人の輸送活動を開始する」と説明した。対象になる日本人は約60人で、自衛隊機が首都・ハルツームに派遣されるのか、別の場所に向かうのかは、安全確保のため明らかにできないとした。
また、政府は24日に国家安全保障会議の4大臣会合を開催し、スーダン情勢について議論したが、詳細は明らかにできないと述べた。
21日から始まったスーダン国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との間の3日間の停戦期間はすでに終了しているが「関係各国と緊密に連携し、邦人の安全確保に万全を期す」と語った。
一方、岸田文雄首相は24日、首相官邸で米国フロリダ州のデサンティス知事の表敬訪問を受けた。松野官房長官によると、岸田首相から同知事の初訪日を歓迎し、日米間と日本とフロリダ州の一層の関係強化につながることを期待しているとの発言があった。
また、岸田首相は「国際社会の平和と安定、繁栄を確保するため、日米関係の強化が重要である」と述べるとともに、両者は地域情勢についても意見交換した。