石川県で震度6強 GW中の鉄道混乱、金沢駅は長蛇の列 北陸行きの予定変更も…

石川県で5日、震度6強を観測した地震は、大型連休中の鉄道交通網にも混乱をもたらした。JR金沢駅は足止めを食らう観光客らであふれ、窓口に長蛇の列ができた。余震も続き、北陸方面に向かう予定の変更を検討する人の姿もあった。
「家族で京都や金沢を回る予定だったが、地震が起きるとは」。家族と京都駅から金沢行きの特急サンダーバードに乗車した広島市南区の松野良介さん(43)は不安そうにこう話した。
好天が予想される中、北陸随一の観光地で連休を過ごそうと考えていた人は多く、この日北陸方面に向かう特急電車の自由席はほぼ満席の状態。松野さんは「金沢市内のホテルを予約していたが、混乱が続くようなら京都に戻るかもしれない」と話した。
大阪駅でも発災後、「みどりの窓口」で係員に運行状況を尋ねる人の姿があった。
JR東日本によると、長野―金沢間を走行中の北陸新幹線上下3本が停電し緊急停止。午後5時半現在、同区間で遅れが出ている。在来線にも影響し、JR西日本によると、午後5時50分現在、七尾線金沢―七尾間で一部電車が約20分遅延している。(土屋宏剛、倉持亮)