松野官房長官「救命救助活動を最優先に、対策に全力で取り組む」…2回目の緊急会見

石川県能登地方での地震を受け、松野官房長官は5日午後5時53分頃、この日2回目の記者会見を行った。官房長官の発言と記者団との質疑応答は次の通り。

本日14時42分頃、石川県能登地方を震源とする地震により、石川県 珠洲 (すず)市で最大震度6強の強い揺れが発生した。この地震に伴い、若干の海面変動が予想されるが、津波による被害の心配はない。また、原子力発電所については現時点で異常なしとの報告を受けている。人的・物的被害は現時点で、珠洲市で心肺停止者1名との情報や、建物倒壊の情報が複数入っているが、詳細は現在確認中だ。ライフラインについては現時点で停電、通信障害、断水のいずれも被害情報なしとの報告を受けている。

交通機関については現時点では北陸新幹線は一部区間で運転見合わせとの報告を受けている。現在、県警、消防、自衛隊、海上保安庁のヘリ等により被災地域の被害状況の確認を行っている。

総理とは先ほど電話で話をした。石川県と連携して被害状況の確認、被災者の救命・救助等に万全を期すよう改めて指示があった。このほか、地震による被害状況、現地の対応状況等を把握するため、石川県に内閣府調査チームを派遣することとした。引き続き、被害状況の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら、警察・消防・自衛隊・海上保安庁を中心に救命救助活動を最優先に、災害応急対策に全力で取り組む。

住民の皆さまにおかれては、引き続き震度6強程度の地震の発生に注意いただくとともに、揺れの強かった地域にお住まいの皆さまは自治体の避難情報のほか、テレビ・ラジオ・インターネットなどの情報にも注意しつつ行動をお願いする。

Q.石川県などから自衛隊の災害派遣要請は出ているか? A.現時点では知事から要請は受けていないが、自衛隊においては自主派遣で活動しているものと承知している。詳細は防衛省に聞いてほしい。
Q.110番通報、119番通報の規模は。 A.110番通報は数件、119番通報については確認中だ。
Q.今後の政府対応について。災害対策本部の設置、関係閣僚会議の開催の予定は。 A.政府においては、発生直後に官邸危機管理センターに官邸対策室を設置し、谷防災担当相が官邸に駆けつけ、被害状況の把握と救助活動の支援・指揮に当たっている。また、谷大臣と私で情報交換を行った。今後の活動については、状況や被害に応じて適切に対応していく。
Q.岸田首相の7日から韓国訪問を予定しているが、影響は? A.今後については状況や被害に応じて適切に対応する。
Q.珠洲市で心肺停止1名とあるが、状況は? A.詳細は確認中だ。