石川県珠洲(すず)市で5日に震度6強を記録した地震で、同市は土砂災害警戒区域内の約740世帯、約1600人対象の避難指示を7日も継続した。土砂災害の恐れがあるとして6日に出していた。日本海上の前線が南下した影響で北陸地方は7日未明から大雨となり、珠洲市では同日午後、24時間に62ミリの降水量を記録。金沢地方気象台は珠洲市などに発令した大雨警報を7日も継続した。
また気象庁は5日の震度6強の地震以降、震度1以上の地震が7日午後4時までに78回発生したと発表。北陸地方では8日昼ごろまでまとまった雨が降る見通しで、地震や雨で地盤が崩れやすくなっているとして警戒を呼び掛けている。
珠洲市によると7日午後6時時点で、市内では65歳の男性1人が死亡し、重傷2人を含む32人が負傷。6棟の住宅が倒壊した。一時128世帯で発生していた断水は、7日までに全て解消した。【石川将来】