北海道東部の釧路町で、37歳の介護士の男が、39歳の小学校教諭の女性を殺害した疑いで、6日、逮捕されました。 死亡した女性の教え子は「一番大好きな先生だった」と話し、事件に驚きを隠せずにいます。
釧路市の介護士、藤山功至(ふじやま・こうじ)容疑者37歳は、3日、釧路町のアパートで独り暮らしの小学校教諭、小阪志保(こさか・しほ)さんを刃物で刺すなどして殺害した疑いで、6日、逮捕されました。 小阪さんは胸を刺されたことなどによる失血死で、ほかにも首などに複数の刺し傷や切り傷があり、部屋からは血のついた刃物が見つかりました。
小阪さんは、釧路市などの小学校に勤務してきましたが、その人柄を慕うかつての教え子からは、突然の事件に驚き、悲しむ声が上がっています。
小阪さんが担任したクラスに在籍した20代の女性は、HBCの取材に対し「すごい元気な先生で、みんなから信頼されている先生だった。(当時は)毎回の授業が楽しくて、ずっとそれを楽しみに、毎日楽しく学校生活を過ごしていた。保護者からも人気で、(学校の)先生同士も仲が良かった。ニュースを見てショックを受けた。信じられなくて『なんで先生が?』と思った。一番大好きな先生だった」と語りました。 また、小阪さんがかつて勤務していた小学校の校長は「優秀な教諭で、子どもたちから信頼され、好かれていた。物事をはっきりする人。裏表のない女性だった。こんなことに巻き込まれるなんて非常に驚いている」と話し、肩を落としていました。
藤山容疑者は調べに対し、「殺したことに間違いない。口論になった」と話し、容疑を認めているということで、小阪さんとは「以前から面識があった」と話しているということです。 警察は、動機の解明を進めるとともに、2人の関係性について捜査しています。