ビル工事現場から鉄パイプ落下…直撃した男性死亡 建設会社社長に執行猶予付き判決

4年前、和歌山市の工事現場で鉄パイプが落下して男性が死亡し、建設会社社長が業務上過失致死の罪に問われていた裁判で、和歌山地裁は有罪判決を言い渡しました。 2019年11月、和歌山市で、工事中だった12階建てのビルで高さ約45mの屋上付近から重さ約5kgの鉄パイプが落下し、近くを歩いていた会社員の男性(当時26)が死亡しました。 起訴状などによりますと、落下防止用ネットが適切に設置されているか確認するなどの安全対策を怠ったとして、建設会社「ヒロケン」社長・本田博則被告(40)が業務上過失致死の罪に問われていました。 5月8日の判決で、和歌山地裁は「作業員らを指導監督すべき立場にありながら、落下事故防止のための基本的な安全対策を怠った。不注意の程度が大きい」とした一方、本田被告に前科がないことなどから執行猶予5年禁錮2年を言い渡しました。