大手牛丼チェーン「吉野家」で紅しょうがを自分の箸で食べ業務を妨害した罪に問われた男の初公判で男は起訴内容を認めました。起訴状などによりますと、大阪市西成区の建設業・嶋津龍被告(36)は去年9月に大阪市住之江区の「吉野家」で共用の容器に入った紅しょうがを自分の箸で食べ店の業務を妨害した罪などに問われています。嶋津被告が紅しょうがを食べる様子はスマホで撮影され、その動画はSNSで投稿されすぐに削除されたものの拡散されたということで、撮影・投稿した岡敏秀容疑者も威力業務妨害などの疑いで逮捕されています。5月11日の初公判で、嶋津被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。一方、検察側は、嶋津被告が食べた紅しょうがの量が709グラム、269円分で、捜査の中で嶋津被告が「一緒にいた知人を笑わせようと思ってやった。店に迷惑をかけることになることや、紅しょうがが提供できなくなることは分かっていた」と供述したことを明らかにしました。今回の事件について吉野家は4月4日に「普段、ご利用いただいているお客様に動画を見て、不快や不安な思いをさせました。外食全体の安全安心が問われるような大きなニュースになったことを大変遺憾に思っています。今後このようなことが起こらないように切に願っています」とコメントしていました。