【速報】1か月の時間外157時間以上…トラック運転手が死亡 遺族が会社に賠償求め提訴

来年からトラック運転手の労働時間規制が厳しくなるなか、過労死した男性の遺族が5400万円余りの損害賠償を求めて提訴です。訴えなどによりますと、大阪府交野市に本社を置く運送会社で、近畿から中部・中国地方などにかけて車を運ぶトラックの運転手として勤務していた男性(当時52)は、2019年に広島県内をトラックで運転中に、心筋梗塞を発症して死亡しました。死亡直前の6か月間ででひと月あたりの時間外労働時間は平均で157時間以上で、労基署の調査では勤務間のインターバルが8時間を下回る日が多く、短い時で1時間未満だった日もあったということです。男性の遺族側は「会社側が適度な休息時間を与えて健康を損なうことがないよう注意する義務を怠った」などと訴えています。また、提訴に際して遺族は次のようにコメントしています。(遺族である男性の母親)「息子は実家を離れて京都に住んでいましたが、毎月、仕送りをしてくれていました。そんな矢先、警察から連絡を受けた親族から、息子が仕事中に亡くなったという連絡を受けました。息子に先立たれるとは夢にも思っていませんでした。いまも辛い気持ちでいっぱいです」