奈良県医師会の安東範明会長は18日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染状況について、「第9波がすでに来始めている」との認識を示した。現時点で入院病床は逼迫していないが、感染が急拡大すれば逼迫を招くとして、引き続きマスクや換気などの基本的な感染対策を呼び掛けた。
新型コロナの感染症法上の位置づけが8日から「5類」に移行したことに伴い、感染者数はこれまでの全数把握はせず、指定された「定点医療機関」からの1週間分の報告で傾向を把握するようになった。
安東会長は、新規感染者数が4月中旬から増加傾向にあり、県内の医療現場でも陽性率が上昇していることから、すでに9波に入っている可能性があると指摘。その上で、19日に公表予定の5類移行後初めての県内の定点医療機関からの週報について、「どのくらいの数になるか注視している」と述べた。