カンボジアを拠点にした特殊詐欺事件で、詐欺グループのメンバー勧誘役が日本国内に複数人いるとみられることが22日、警視庁暴力団対策課への取材で分かった。同課は、グループが人づてにメンバーを集めていたとみて、組織の実態を詳しく調べる。
同課は同日までに、詐欺容疑で、いずれも住所不定、無職の山田大志(38)、岡本大樹(38)両容疑者らメンバーの日本人の男19人を再逮捕した。逮捕は3回目で、数人が容疑を認めているという。
再逮捕容疑は1月23日、金融庁職員を装うなどし、京都府の60代女性に「資産の差し押さえを逃れるため、暗号資産にして送信する必要がある」などとうその電話をかけ、約950万円相当の暗号資産を送らせて、だまし取った疑い。
同課によると、グループは昨年1月~今年1月、27都道府県の計約130件、約9億4000万円の被害に関与したとみられる。
[時事通信社]