2歳の息子放置、布団に灯油か 遺棄致死容疑の母、長野

長野県松本市の住宅で、油類が染み込んだ布団に2歳男児が放置され死亡した事件で、布団から検出されたのは灯油とみられることが9日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した母親で同市の配達員、斉藤優花容疑者(25)の取り調べを進め、灯油がどのように布団に染み込んだのかなど、詳しい経緯を調べる。
今年3月、自宅で息子の来心ちゃんを油類が浸透した布団上に一定時間遺棄し、油類を体内に浸透させて炭化水素中毒や皮膚炎によって死亡させた疑いで逮捕された。捜査関係者によると、来心ちゃんは保育所などに通っておらず、警察にトラブルの相談が寄せられたことはなかった。