与野党ともに緊張が高まっている。14日、「岸田文雄首相が16日に衆院を解散する。投開票日は、安倍晋三元首相の1周忌の翌日、7月9日」という噂が永田町に広がったためだ。
「会期末(21日)に解散があるのではないか」という憶測はかねてからあったが、現実味を帯びた噂が広がったワケは、岸田首相が13日夕の記者会見で、解散・総選挙について、「国会の情勢を見極めたい」「総合して判断する」と述べたことによる。
岸田首相が会見直前、自民党の麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長と意見交換したことも、噂の流布に拍車をかけた。
これらを受けて、FNN(フジニュースネットワーク)は14日、「【独自】16日内閣不信任なら〝即日解散〟 岸田首相が表明検討」と報じた。
同報道には、「1週間後の21日が会期末の国会で、岸田総理が解散に踏み切るのか、ある関係者は『16日が最大のヤマ場になる』と話しています」ともある。
筆者が複数の自民党議員に聞いたところでは、見方は大きく分かれている。
「解散については嘘をついても許されるが、あの言いぶりならやるだろう。先送りしても良い結果は望めない」という意見や、反対に「いまやれば、30もの選挙区のある東京は惨憺(さんたん)たる結果となる。東京はまだ候補者未確定の選挙区がある」との否定論も聞かれる。
同時に、解散した場合の選挙情勢調査の最新の結果が予想以上に厳しいという情報も駆け巡り、14日の夕方には「やはり選挙は秋以降だろう」という声が多くなった。
この情勢下、筆者も思わぬ「被害」に遭っている。
「被害」は、夕刊フジでも報じられたとおり、ベストセラー作家の百田尚樹氏が10日、自身のユーチューブチャンネルで、「今国会でLGBT法案が可決成立すれば、保守政党を立ち上げる」と宣言したことに起因する。
余談だが、この〝百田新党〟はネットを中心に非常に好意的に受け止められている。百田氏から「結党の同志」と名指しされた筆者のSNSなどには、連日、読み切れないほど多くの激励のメッセージが届いている。
「ボランティアで協力したい」「寄付したい」というありがたい申し出も少なくない。
激励はネットの人々からだけではない。筆者と面識のある現職・元職の政治家、特に現職・元職の首長や、元官僚からも具体的な協力の申し出をいただいた。望外の喜びである。
さらに信じ難いことに、自民党支持の業界団体幹部からも「百田新党に期待」の声までいただいた。いまだ設立してもいない「新党」に何を期待してくださるのか。