BBQで学生4人死傷 保護者説明会で非難の声 実際の音声は

福岡県柳川市の専門学校が行ったバーベキューで、学生4人が死傷した事故を受け17日、初めての保護者説明会が開かれました。次々と明らかになる学校側のずさんな対応に、保護者から非難の声があがっています。6月17日、柳川市にある『ハリウッドワールド美容専門学校』に、続々と保護者たちが集まりました。事故後、初めてとなる保護者説明会が開かれました。しかし、参加した保護者からは、学校に対する非難が相次ぎました。■参加した保護者「受け身でひたすら突っ込まれたことに対して、のらりくらり。恐らくどの保護者に聞いても、きょうの内容は納得のいくものは一つもなかったっていうところだと思います。不誠実極まりないです。」5月24日、学校の敷地内で行われたバーベキュー中に火が男子学生4人に燃え移り、このうち18歳の男子学生1人が死亡しました。

学校によりますと、火が消えかかっていたドラム缶に、教員が消毒用のアルコールを入れたところ、爆発的に炎上し、学生に燃え移ったということです。なぜ危険なアルコールを注入したのか、説明会で保護者から質問が出ました。■学校側「なんとか同時に火をおこす方法はないだろうかということから前日に、アルコールというものに着目しまして、安全性というものを前の日に広場で確認して、実験といいますか、着火剤にアルコールをかけてですね、爆発とかそういうことはしないかとかいうのを確認して。」熱中症などの予防のため、現場にあった12個のコンロ全てに早く火をつける必要があったと説明しました。事故の前日に、実際に消毒用アルコールを使って実験をしていたと答えました。また、火を取り扱ううえで、消火器などの準備をしていたのか問われると、次のように答えていました。■学校側「近くに水道の蛇口がありますのでね、それで対応していた。」■保護者「その水道に蛇口のひねるやつ(ハンドル)ありますよね?ちゃんとついていたんでしょうか?」■学校側「いや、その日はついていなかったです。」また、事故後の対応にも非難の声があがりました。■保護者「バーベキューは継続したのは事実?」■学校側「はい、事実です。」■保護者「事故がおこったあとも継続しているのが不思議なんです 止める方はいなかったのか?なぜ止めなかったのか?」■学校側「やけどしている生徒の4人の手当にあたっていた。それに指示する幹部職員が全部とられて、(バーベキューを)やめましょうっていう指示がなされなかったと」次々に学校側のずさんな対応が明らかになりました。説明会では理事長が辞任の意向を明らかにしたほか、6月23日に原因究明のための第三者委員会を設置する方針が示されました。学校の行事中に学生の命が失われた今回の事故について、警察は業務上過失致死傷の疑いで学校を家宅捜索し、防犯カメラの映像を押収するなどして当時の状況を調べています。