ウソの“値引きシール”で家電をだまし取る トラック1台分…転売目的か?消防士の男を逮捕 スーパーでも相次ぐ迷惑行為

ウソの“値引きシール”を貼り、店の商品をだまし取ったのは、公務員である消防士だった。
消防士がウソの“値引きシール”で家電をだまし取る
詐欺の疑いで逮捕されたのは、滋賀・大津市の消防士、高田海斗容疑者(30)。 「あらかじめ用意していた値引きシールを貼って、だまし取りました」
6月14日、奈良・桜井市内にあるホームセンターで、買い物を始めた高田容疑者。
しかし、1万4800円の炊飯器に貼ったのは、なんと半額近い7500円の“値引きシール”。 さらに、5480円のCDラジカセも2780円に。そして、5980円のフードプロセッサーは2900円と、次々と値引きシールを貼っていったという。
高田容疑者は、家電製品6点(合わせて5万2000円余り)の商品に、ウソの値引きシールを貼り、半額ほどの値段で商品をだまし取った疑いが持たれている。
高田容疑者の自宅近くの倉庫から、だまし取ったとみられる家電が見つかり、その量はトラック1台分にも及び、手に入れた商品は、インターネットやリサイクルショップで転売していたという。
貼り替えの瞬間 スーパーでも相次ぐ迷惑行為
番組が以前取材した埼玉県内のスーパーでは、「値引きシール」を貼り替える迷惑行為が相次いでいた。
入店してきたグレーのパーカーを着た女性。精肉コーナーにやってくると牛肉のパックを手にする。
手元をよく見ると、すでにシールを指で触っているのがわかる。
さらに爪の先を使ってシールをひっかくと、一番上に貼られた値引きシールをはがしていた。
そして次の瞬間…シールを別の商品に貼り替えた。
女性は総菜コーナーでも、おにぎりに貼られたシールをはがすと、カゴの中にあった別の商品に貼り替えた。
そして、女性は何事もなかったかのようにレジへ。
店員: 何で話しかけられたかわかります? 女性: わからない。
店員: これ(シールの剥がれたおにぎり)知ってますか? 女性: ああ…ごめん知ってます。40%(引き)にしたの。40%(引き)の方がいいかなと思って…。
今回は、半額近いウソの値引きシールを貼るという消防士による前代未聞の事件。 高田容疑者は数年前から滋賀や京都、三重でも同様の行為を繰り返していたと話していて、警察は余罪があるとみて捜査している。 (「イット!」6月19日放送分より)