れいわ・山本太郎代表が幻となった懲罰弁明文を公開 衛視のケガは「自民党がデマを流した」

れいわ新選組の山本太郎代表が21日、自身のツイッターや党ホームページに、幻となった懲罰弁明の原稿案を公開した。
「最終の修正(字数の削除、調整など)を行わないままの荒削りverですが、ここに掲載します」と山本氏が公開したのは、懲罰動議が出された場合に本会議や懲罰委員会の席で読み上げようとしていた弁明文の草案だ。
山本氏は8日の参院法務委員会で、入管法改正案の採決時に委員長席にダイブしたとして与野党から懲罰動議が出されていたが、今国会での審議は見送られていた。
山本氏は「特定の誰かに危害を加えようという意図は全くありませんでした。10人近くの人々に身体を押さえつけられ、その制止を振り切ろうとする動作の中で、手などが当たったのであれば、不可抗力であれ、お詫びを申し上げます」と謝罪した。
そのうえで、国会では過去にも委員会外の議員がバリケードを築いていたことを指摘し、「それらに加担した者には、懲罰なし、ですか? ルールもへったくれもありません。やりたい放題ではないですか」と指摘。
衛視もケガをしたとの報道には「負傷したものはいない、と確認しています。自民党側が、ありもしないことを、衛視に対して暴力を振るって怪我をさせたかのように、マスコミに情報をリークしたのです」とデマを流されたうえでの冤罪だとした。
さらに自民党議員2人がケガをしたことに関しても「お詫びを、先ほど申し上げましたが、本当のところでは腑に落ちていません。十分な証拠を示していただきたい」と第三者による検証が必要だとして、参院議長及び議院運営委員会委員長に求めた。
その後も成立した入管法改正案の危うさから日本維新の会の糾弾、物価高対策の不備やインボイス制度の批判などにも触れ、「この国に生きる人々に対する政治による暴力に全身全霊で抗議し、この先、たった1人であっても抵抗し続けることを申し上げ終わります」と結んでいた。
懲罰動議が見送られたことで、この原稿が国会で読み上げられることはなくお蔵入りするハズだったが、公開に踏み切った形だ。