埼玉県戸田市の市立中学校で3月、男性教員を切り付けたとして、殺人未遂などの非行内容で送致された当時17歳の少年(18)について、さいたま家裁(加藤学裁判長)は3日までに、第1種少年院送致とする保護処分を決定した。決定は6月30日付。
加藤裁判長は決定で、「悪質・重大な非行だが、幸いに未遂に終わり、結果の重大性は限定されている。少年は自己の問題性に向き合い始めており、専門的機関で密な教育を行う必要がある」と指摘。収容期間は3年と判断した。
決定によると、少年は2月に猫に刃物を突き刺して殺したほか、3月1日に中学校に侵入し、60代の男性教員の胸にナイフを突き刺すなどして重傷を負わせた。
少年は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述し、さいたま地検が鑑定留置を行った上で、家裁送致していた。
[時事通信社]