東京・銀座の高級腕時計専門店に仮面姿の男らが押し入り、計3億円超の腕時計などが奪われた事件で、東京家裁は3日、強盗などの容疑で送致されていた男(19)について、検察官送致(逆送)とする決定を出した。
佐藤英彦裁判官は決定理由で、男は犯行グループが現場への移動や逃走に使った車の運転役で「重要な役割を果たした」とした。
事件を巡っては、強盗容疑などで送致された16~19歳の4人のうち、家裁がすでに18歳の逆送を決定。16歳については横浜家裁に移送され、同家裁が初等・中等(第1種)少年院送致とする保護処分を決定した。
事件は5月8日に発生。決定によると、男らは銀座のロレックス専門店「クォーク銀座888店」に侵入し、従業員を刃物で脅して腕時計など74点(販売価格計約3億800万円)を奪ったとしている。