今春の神奈川県知事選期間中に発覚した黒岩祐治知事の過去の不倫問題を巡り、4月5日からの20日間で県に寄せられた苦情が460件に上ったことが11日、分かった。共産党の大山奈々子県議の質問趣意書に対し、知事が答弁書を提出した。
答弁書によると、苦情の内容では、知事選からの撤退を求めるものや、「辞任すべきだ」「非常に残念」などの意見が多かった。件数は電話やメール、来庁によるものなどを総計した。
答弁書で知事は「寄せられたご意見に対し、おわびするとともに、県民の信頼を取り戻すべく県政運営に全力を尽くす」とした。
知事選で黒岩氏は4選を果たしたが、白票などの無効票が約21万2千票(6.91%)に上り、前回2019年の約8万8千票(2.93%)から大幅に増えた。醜聞の影響が指摘されている。