北海道の蒸気噴出、高濃度のヒ素含む濁水を15日めどに移送する方針…事業者が説明

北海道蘭越町湯里の地熱発電調査現場から大量の蒸気が噴出している問題で、事業者の三井石油開発(東京)の原田英典社長は10日、町山村開発センターで開いた2回目の住民説明会で、8月下旬までに噴出を止める考えを示した。高濃度のヒ素が含まれた濁水については、今月15日をめどに約1キロ離れた井戸などにホースで移送する方針も明らかにした。
同社によると、井戸の掘削中、深さ約200メートルの地層で見つかった亀裂を塞ぐためにセメントを注入。その際、何らかの理由で高圧の熱水をためている別の亀裂とつながり、噴出したと考えられるという。
噴出の抑止策について、同社の担当者は鉄製の蓋を噴出口にのせて、井戸に注水する方向で検討していると説明。8月中旬までに必要な資材を調達し、下旬までの沈静化を目指すとした。
説明会に先立ち、原田社長は町役場を訪問。面談した金秀行町長からヒ素を含む濁水の処理を急ぐよう要請された。同社はホースを使った仮の配管を敷設して、同社が以前に掘削した深さ約2500メートルの井戸などに移送することを決めた。
説明会には約80人の住民らが出席。コメ農家から風評被害への対応を求める声などが上がった。