蒸気噴出を止めるのは、早くても8月下旬の見通し…社長が初めて直接謝罪も、風評被害不安の農家「我々は一生ここに住み続けなければならない」

地熱発電の掘削調査現場で、大量の蒸気が噴き出し、高濃度のヒ素も検出されている北海道蘭越町で、住民説明会が開かれ、蒸気の噴出を抑えるのは、早くても8月下旬となる見通しが示されました。
10日夜の住民説明会には、掘削している三井石油開発の原田英典社長が初めて出席し、直接謝罪しました。
6月29日に噴出した大量の蒸気は、今も収まらず、それに伴って出た水からは9日、飲料水の基準の2100倍のヒ素が検出され、4人が体調不良を訴えています。
三井石油開発は、この噴出を抑える対策として、水を入れて鉄の蓋をする案を説明しましたが、抑えることができる時期については、早くても8月下旬という見通しを示しました。
これに対し、出席した農家から、農作物への風評被害などについて不安の声が相次ぎました。
・出席した農家 「風評被害が1年で終わるとは思えない。信頼を取り戻すには、何年かかるかわかからない」
・出席した農家 「今後、我々は一生ここに住み続けなくてはならない。その中で、あの山をもとに戻せるのか、あなた方の考えを聞かせて欲しい」
三井石油開発は、影響の出た農家や体調不良の人について、因果関係が確認された場合、個別に補償する考えを示しています。
一方、蘭越町の金秀行町長は、11日午前、札幌市の北海道産業局を訪れ、岩永局長と面会、蒸気噴出の早期抑制に向けて、三井石油開発に対する国からの助言と指導を求めました。