神戸市長田区の住宅などに去年、相次いで火をつけたとして、現住建造物等放火などの罪に問われている男に対し、神戸地裁は懲役6年の判決を言い渡しました。
神戸市長田区の無職・藤田晃弘被告(37)は去年11月、店舗兼住宅のストーブにかけられた布をライターで燃やしたほか、長田区内の別の建物、それに自転車のカバーの計3ヵ所に火をつけ、一部を焼損させた罪に問われています。
裁判で藤田被告は起訴内容を認め、検察は「通り魔的犯行で、多くの無関係な第三者を危険にさらした」などと指摘し、懲役8年を求刑していました。
判決で神戸地裁は、「何度もライターで火をつけ、火が燃えているかを確認していることなどから、犯行の意思は強固である」と述べました。
一方で、「犯行を後悔し、前科がない」とも指摘し、懲役6年を言い渡しました。