陸上自衛隊、浸水し停電の総合病院から患者30人搬送…隊員が声かけ「大丈夫ですからね」

秋田県で降った記録的な大雨で、陸上自衛隊は16日、病棟の一部が浸水して停電した中通総合病院(秋田市)の入院患者を秋田市内外の別の病院へ搬送した。
同病院から協力を依頼された陸自秋田駐屯地や災害派遣医療チーム(DMAT)が、地域包括ケア病棟などに入院する乳児から90歳代までの患者約30人を自衛隊の車両などで運んだ。隊員は「自衛隊です。大丈夫ですからね」などと患者に声をかけていた。
同病院によると、15日午後11時頃から電源設備のある地下通路入り口の止水板付近が浸水し、16日未明に停電した。医療機器は非常用の発電設備で稼働しているが、エアコンなどが使えなくなったという。